【産後入院レポ⑤】無理してるつもりはなかった。産後の私が疲れに気づくまで

産後入院レポ第5話。退院後、赤ちゃんが眠るそばで夫婦が食事を楽しむイラスト。「無理してるつもりはなかった」 出産・入院レポ
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授乳も、少しずつ自分たちなりのやり方が見えてきました。

→【産後入院レポ④】母乳はどれだけ出てる?入院中の授乳とミルクの記録

退院までもう少し。

私自身も、

「だいぶ慣れてきたかな」

と思っていました。

でも、当時の記録を今読み返すと。

私、めちゃくちゃ「無理せずにね」って言われてる。

このときの私は、その意味がよく分かっていませんでした。

そもそも、

自分が無理していることに、あまり気づいていませんでした。

「家族なんだから、これから知っていこう」

産後6日目の夜。

夫とLINEをしていました。

その日、母乳をあげても息子が泣き止まず、ミルクを飲ませたら泣き止んだこと。

「母乳が足りなかったのかな。かわいそうなことしたな」

と思ったこと。

そんな話をしていたら、夫が、

「家族なんだから、これから知っていこう」

と言いました。

家族かぁ。

息子が生まれて、もちろん三人家族になったことは分かっていたけれど。

改めて言われると、なんだか不思議な感じがしました。

私は、

「恋人から家族になった気分。嬉しいなぁ。」

と返しました。

すると夫から、

「恋人の気持ちも忘れないで」

と。

うれしかった。

うれしかったんだけど。

正直、

それどころじゃねぇよ。

という気持ちも、ちょっとありました。笑

それくらい、このころは毎日必死でした。

「無理してる」つもりはなかった

入院中、私は夫にはかなり頼っていました。

夫が病院に来てくれたら、息子のお世話をお願いして寝る。

おむつもミルクも沐浴も、どんどんやってもらう。

だから、

「全部自分でやらなきゃ」

と思っていたわけではありません。

でも、助産師さんには、

「つらいです」

「きついです」

と言えませんでした。

息子が泣いたら、自分でなんとかする。

授乳も教えてもらった通りにやる。

おむつを替える。

ミルクをあげる。

分からなければ教えてもらって、またやってみる。

それが普通だと思っていました。

だって、

初めてだから、普通が分からない。

夜ほとんど寝ていないことは分かっていました。

でも、気が張っていたからなのか、不思議とそこまで眠くならない。

子育てって大変なんだな。

産後って、こんなものなのかな。

そのくらいに思っていました。

一瞬、「投げ付けたい」と思った

産後7日目になった深夜。

この日も、息子はなかなか寝ませんでした。

授乳して、

ミルクをあげて、

ゲップをさせて。

それでも、また起きる。

寝かせては起きて。

また抱っこして。

寝不足の中、息子を抱いてゲップをさせていたとき。

一瞬、衝動的に、

このまま投げ付けたい。

と思いました。

一瞬で我に返って、怖くなりました。

もちろん、実際にはしませんでした。

でも、

こんなことを考えるくらい、私、疲れてるんだ。

と、そのとき初めて思いました。

それでも、

「息子を投げ付けたいと思った」

なんて、とても人には言えませんでした。

夫にも。

助産師さんにも。

誰にも言いませんでした。

寝たら、少し回復した

そのあと、少しまとまって眠ることができました。

朝起きると、

少し気持ちが回復していました。

睡眠、大事。

本当に大事。

この日は産後エステもありました。

息子と少し離れて、一人で身体をケアしてもらう。

それも、いいリフレッシュになりました。

そして午後。

夫が病室に来ました。

顔を見たら、

泣きました。

昨夜のこと。

自分が怖くなったこと。

いいお母さんになれないかもしれない、という気持ち。

寝ていないこと。

疲れていること。

いろんなものが、ごちゃまぜだったと思います。

でも、一番強かったのは、

早くおうちに帰りたい。

でした。

夫は何も知らないまま、私の頭を撫でてくれました。

やさしいなぁ、と思いました。

昨夜、自分が何を考えたのかは、

やっぱり言えませんでした。

「ずっとニコニコしてて偉かったよ」

退院が近づくと、助産師さんたちから何度も声をかけてもらいました。

アネゴからは、

「ずっとニコニコ笑顔でいれて偉かったよ。無理せずにね。」

と言われました。

そのとき思ったのは、

そう見えてたんだ。

でした。

自分の中では、全然余裕なんてなかった。

でも私は、助産師さんの前では普通に話して、笑っていたんだと思います。

オカンからも。

ほかの助産師さんたちからも。

何度も、

「無理せずにね」

と言ってもらいました。

当時は、

「ありがとうございます」

くらいに受け取っていたと思います。

どうしてこんなに何度も「無理せずにね」と言われるんだろう。

このときは、まだよく分かっていませんでした。

とにかく、一回まとめて寝たかった

早く退院したかった理由は、すごく単純でした。

寝たかった。

それも、

細切れじゃなくて、

まとめて寝たかった。

入院中、一番長く息子と離れられたのは明け方でした。

赤ちゃんの検診や沐浴で預かってもらって、その間に私は朝ごはんを食べる。

それ以外は、昼ごはんや夜ごはん、シャワーの短い時間に預けるくらい。

基本的にはずっと同室でした。

家に帰れば夫もいる。

一回、まとめて寝たい。

退院したら、もう少し気を抜ける。

そう思っていました。

退院しても、「ちゃんとしなきゃ」は消えなかった

ところが。

家に帰っても、

全然、気が抜けませんでした。

夫は1か月、育休を取ってくれていました。

一緒に育児をしてくれる。

それは本当に助かりました。

でも今度は、

夫のやることが気になる。

息子の枕元にガーゼが置いてある。

窒息したらどうするの。

育児について、私が知っていることを夫が知らない。

そんなことも知らないの?

イライラしました。

私が調べているんだから、あなたも調べてよ。

ちゃんとしてよ。

私もしっかりしなきゃ。

そんなふうに、ずっと気を張っていました。

退院したら気が抜けると思っていたのに。

病院を出ても、

私の中の「ちゃんとしなきゃ」は、そのままでした。

産後1か月、久しぶりに一人で出かけた

息子が生まれて約1か月。

夫の育休も、もうすぐ終わり。

その前に、

「二人で飲もう」

と話していました。

「じゃあ、私ローストビーフ作る」

夫の好きなローストビーフを作って、出産前に買っておいたワインを開けよう。

そんな話をしていたころ。

夫から、

「一日、一人で出かけてきたら」

と時間をもらいました。

久しぶりに、一人でカフェへ。

行ってみたかったお店でランチをしました。

久しぶりの一人時間です。

でも、ランチを食べて一人でぶらぶらしていると、

なんか、さみしい。

結局、思っていたより早めに切り上げました。

そのまま、翌日の買い出しへ。

ローストビーフ用に、ちょっといいお肉を買って。

おつまみも買って。

明日は、二人で飲む。

それを楽しみに、家に帰りました。

「落ち着いたら、二人で飲もう」

翌日。

息子が眠ってから、

二人でごはんを食べました。

夫の好きなローストビーフ。

買ってきたおつまみ。

そして、

出産前に買っておいたワイン。

ちょっといいワインでした。

出産前、

「落ち着いたら、二人で飲もう」

と言って買ったもの。

あのころは、

産後の「落ち着く」がいつなのかなんて、もちろん分かっていませんでした。

退院したら落ち着くと思ってた。

でも、

全然落ち着かなかった。

ずっと気が張っていました。

そのワインを、

ようやく二人で開けました。

息子は、すぐそばで寝ています。

二人でワインを飲みながら、

寝ている息子を眺める。

すると夫が、

「幸せだなぁ」

と言って、

少し涙ぐみました。

私も、

ああ、こんな時間が欲しかったんだ。

と思いました。

私たちらしくいればいいのかな

ちゃんとしなきゃ。

私がしっかりしなきゃ。

夫もしっかりしてよ。

ずっと、そんなふうに思っていました。

でも、

何に対して、そんなにちゃんとしようとしてたんだろう。

息子は寝てる。

私たちはワインを飲んでる。

それで、ちゃんと幸せだった。

私たちらしくいればいいのかな。

そのとき、やっと少し力が抜けた気がしました。

「無理せずにね」の意味が分かったのは、退院したあと

入院中、何度も言われた 「無理せずにね」。

あのときの私は、その意味がよく分かっていませんでした。

そもそも、自分が無理していることにあまり気づいていなかったから。

初めてだから、何が普通なのか分からない。

「つらい」と言うほどなのか。

「きつい」と言うほどなのか。

それすら、よく分かっていませんでした。

今振り返れば、

もっと「つらい」と言ってもよかった。

もっと「きつい」と言ってもよかった。

もっと、甘えてよかったのかもしれません。

入院中は分からなかった 「無理せずにね」 という言葉。

その意味に初めて少し気づいたのは、退院の日ではありませんでした。

息子が生まれて約1か月。

夫の育休が終わる前。

出産前に買っておいたワインを夫と開けて、眠っている息子を二人で眺めた夜。

ようやく少し、力が抜けました。

産後の入院生活を振り返って

入院中、何度も言われた「無理せずにね」。

当時は分からなかったその言葉について、産後の入院生活を振り返りながらまとめました。

→【産後入院レポまとめ】もっと甘えてよかった。「無理せずにね」の意味を振り返る

帝王切開当日から退院まで、「いつ歩けた?」「シャワーはいつから?」など、8日間の経過はこちらに時系列でまとめています。

→【帝王切開後の入院生活まとめ】いつ歩ける?トイレ・シャワー・退院までの8日間

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