【産後入院レポ②】「今日は休んでいい」はずだった。息子と初めて過ごした夜

産後入院レポ第2話。帝王切開後の痛みに耐えながら、初めて息子と同室で過ごす母親のイラスト 出産・入院レポ
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帝王切開翌日。

ようやく一人で立てるようになり、初めてのオムツ交換、授乳、ミルクを経験した前回。

→【産後入院レポ①】帝王切開後、身体が動かない。翌日歩けるようになるまで

まだ自分の身体のことでいっぱいいっぱいでしたが、少しずつ息子のお世話も始まりました。

夕方18時。

「オカン」と勝手に呼んでいた助産師さんが、息子を預かってくれました。

「今日はゆっくり休んで、明日から母子同室がいいと思う。」

よかった。

今日は休める。

明日から頑張ろう。

そう思っていました。

ところが、その3時間後。

息子が部屋に戻ってきました。

21時。「今日は休む」はずだったけど

21時ごろ。

助産師さんが息子を連れて、病室にやってきました。

「泣いてるので、母乳あげますか?」

ん?

え?

今日は母子同室じゃないはずだけど……。

とは思ったものの、とりあえず授乳することにしました。

今思えば、産前のアンケートに、

「できれば母乳で育てたい」

と書いていました。

なので、息子が泣いたタイミングで授乳できるように連れてきてくれたのかもしれません。

ただ、このときの私は、

授乳が終わったあと、どうすればいいのかを知りませんでした。

母乳は、やっぱりうまく飲んでくれません。

なんとか授乳を終えて。

息子は、そのまま部屋にいます。

あとでまた迎えに来てくれる……のかな?

そう思って待っていました。

でも、誰も来ません。

今日母子同室じゃないって話、伝わってないのかな。

もう少し待ってみよう。

それでも、誰も来ませんでした。

「預けに行く」という発想がなかった

私は、息子を預けたいのを我慢していたわけではありません。

そもそも「自分から預けに行く」というシステムを知りませんでした。

母子同室について、まだ何も説明を受けていません。

赤ちゃんを預けてもいいのか。

預けるなら、どうすればいいのか。

助産師さんに来てほしいときは、どうすればいいのか。

何にも分からない。

息子を連れてきてもらった。

誰も迎えに来ない。

じゃあ、このまま私が見るんだな。

そう受け止めました。

完全に、待ちの姿勢でした。

「今日抜く」はずの背中の針

しかも、このときもうひとつ気になっていたことがありました。

背中の針。

「今日抜く」と聞いていたのに、まだ入ったままです。

これも、忘れられてる……?

さすがに気になって、自分でナースステーションまで行きました。

「背中の針、今日抜くって聞いたんですが……。」

そう伝えると、すぐに抜いてもらえました。

この日も病院は満室で、かなりバタバタしていたように見えました。

背中の針については、自分から確認できました。

でも、息子については、

「本当は預けに行くもの」

という前提自体を知りません。

ナースステーションに行ったときも、息子については特に何も言われませんでした。

なので私は、

やっぱり、このまま私が見るんだな。

と思いました。

息子の横で、ミルクティーとあんドーナツ

22時ごろ。

自販機のミルクティーと、あんドーナツで一服。

ベッドのそばには息子がいます。

初めて、息子と一緒に過ごす夜。

隣からは、赤ちゃんの大きな泣き声が聞こえていました。

でも息子は、つられて泣くこともなく。

それよりも、私のお腹から鳴る、

グルルルル……。

という音の方が気になる様子。

腸閉塞を防ぐために処方された漢方の影響なのか、さっきから内臓がものすごく鳴っていました。

狼がうなっているみたい。

隣の赤ちゃんより、母の内臓。

そっちが気になるらしい。

このころはまだ、少し余裕がありました。

深夜4時、泣きやまない

日付が変わって、産後3日目。

0時から3時半ごろ。

一度母乳とミルクをあげると、息子はけっこう寝てくれました。

このまま朝までいけるかな。

……とは、いきませんでした。

4時ごろ。

オムツを替えようと、おしりを拭くと号泣。

ミルクを飲んでも、すぐに起きます。

泣く。

どうしよう。

また泣く。

さっきミルクをあげてから、まだ2時間経っていません。

でも、もうミルクあげていいよね?

分からない。

息子は泣きやみません。

「早く泣きやませなきゃ」

そして、一番気になっていたのが、

隣の人。

大部屋なので、息子の泣き声は当然聞こえます。

赤ちゃんが泣くのはお互い様。

頭では分かっていても、やっぱり気になりました。

申し訳ない。

早く泣きやませなきゃ。

でも、

どうしたら泣きやむのか分からない。

昨日、私はこの子を産みました。

そのときは、

やり遂げた。

そんな気持ちだったのに。

その翌日には、

泣いている自分の子を、どうしたらいいのか分からない。

急に、ものすごく無力になった気がしました。

静かに涙が出ました。

しっかりしろ。

泣いても仕方ない。

そう自分に言い聞かせました。

朝5時、「こうすればいいよ」に救われる

5時ごろ。

ミルクを作るために、お湯を取りに行きました。

そこで会ったのが、出産レポにも登場した助産師さん。

落ち着いた雰囲気で、なんだか不思議な色気がある。

私の中で勝手に**「艶やかさん」**と呼んでいます。

「おっぱい、うまく飲んでくれなくて。」

そう話すと、縦抱きで授乳する方法を教えてくれました。

どうしたらいいのか分からなかった私にとって、

「こうすればいいよ。」

と具体的に教えてもらえたことが、本当にありがたかった。

救われた気持ちになりました。

ちなみにこのとき、

「爪、長いね。」

とも言われました。

自分では結構短くしていたつもりだったのですが、赤ちゃんのお世話をするにはまだ長かったみたいです。

夫に、

「明日、大人用の爪切り持ってきて。」

とお願いしました。

夫には、泣いたことを言えなかった

朝7時。

夫とLINEをしました。

寝られなかったこと。

おしりを拭くと、息子が号泣してしまうこと。

そして、おしりふきウォーマーの話。

夫はすぐに、おしりふきウォーマーを買ってくれました。

このとき買ったおしりふきウォーマーは、その後かなり長く使うことになります。

→【買ってよかった育児用品】おしりふきウォーマーはいらないと思ってた。生後2日で買った結果

でも、夜中に泣いたことは、言いませんでした。

心配をかけたくなかった。

それに、息子と過ごした初めての夜です。

まだ初日なのに。

こんな初っ端から、

「無理だった。」

「泣いた。」

なんて言うのも、なんだか情けない気がしました。

だから、言いませんでした。

初めての夜を終えて

私にとって、初めての「夜勤」でした。

身体はボロボロ。

メンタルもボロボロ。

人に頼るのも下手。

どうすればいいのか分からないことばかりでした。

それでも、助産師さんに助けてもらいながら、なんとか朝を迎えました。

前日の夕方。

私は、

「今日は休める。明日から頑張ろう。」

と思っていました。

結局、その日の21時から息子と過ごすことになって。

どうすればいいのか分からないまま、初めての夜が終わりました。

そして朝8時。

朝食を食べ終わったころ、ひとつうれしい話が。

個室に移動できることになりました。

この日の11時。

私は、大部屋から個室へ移動します。

待ちに待った個室。

入って最初に思ったのは、

窓がある!!

でした。

→【産後入院レポ③】大部屋から個室へ。帝王切開後の入院生活、実際どうだった?

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